生きがいの本質―私たちは、なぜ生きているのか (PHP文庫)



生きがいの本質―私たちは、なぜ生きているのか (PHP文庫)
生きがいの本質―私たちは、なぜ生きているのか (PHP文庫)

ジャンル:自己啓発,能力開発,意識改革,自己改革,学習,能力発見
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「おわりに」に著者のスタンスがあった

本書も、相当うさんくさい内容でした。
「私たちはなぜ生きているのか」という副題なのに、
最初から、「前世を記憶する胎児たち」の話から始まる。
そして、生まれるということ、人間関係にまつわる悩み、
死ぬということを巡るたくさんの話、病気やハンディキャップを
巡り、「輪廻転生」という考え方を受け入れれば、生きるのが楽になる式。
最後は、著者の提唱する「生きていく杖」仮説を受け入れていく、
4段階の進化?を整理している。

実は、途中で読むのをやめようと何度か思いました。特に、「それでも
生き抜くために」で、祈りの力が、植物の成長に影響を受けるあたりから、
すでに、オカルト本になっていると確信し、惰性で最後まで。

しかし。「おわりに」で著者が、なぜ、「生きがいシリーズ」を書く
になったか、の理由を開陳したとき、私の目からうろこが落ちました。
脳が受け入れを拒否している、こういうスピリリュアルな世界観、
実際膨大な文章と読者の手紙を本に詰め込んだ、その世界観を、
これでもか、と展開するその理由が、一瞬にわかったような気がします。

ただし、どの著作でも著者が念を押すように、読者は「おわりに」を
先に読んではいけないようです。私のように、「こういう思考」に
まったく不慣れで生きてきて、拒否反応から入る読者は、著者の話を
たくさん聞(読む)いいたあかつきに、「おわりに」を読み、著者の意図を
知って、ある種のカタルシスを味わうというのも、一興かと思います。
読めば読むほど腹立たしい

 また輪廻転生話である。  犯罪被害者の生まれ変わりに迷宮入り事件を解決させたり、歴史解明が不十分な時代の生まれ変わりや進化過程の生物の生まれ変わり(何故か全員が人の生まれ変わり)に進化の過程を検証させることもなく、全く説得力が無い。  理能解できない伏字だらけの“読者からの手紙”も含め、創作能力はあるのかも知れぬが。
 それより怒りについて書く。 著者曰く「天下万民のための怒り」には怒って良いそうだ。
だがその「怒り」が、同日株主総会を「意義なし!」と短時間で行なわねばならぬ多くの企業が含まれる経団連や、人を人とも思わぬ法案を1999年以降立法している、自民・民主と看板は違えど同根の“法人税廃止・消費税大幅引き上げ”を塾是と掲げる松下政経塾出身の政治屋に向く事は無い。   著者の「怒りという正義の剣」がどこに「振る」われるのか是非伺いたいものだ。

 希薄な人間関係しか構築できないように“されて”いる今、心を開いた人間関係を再構築させる気にさせたり、ありもしない“本当の自分”を求めさせずありのままの自分を受け入れさせ、苦しい事も“山より大きな猪は出ない”と前向きに立ち向かわせたり、我慢を強いらせたりする目的に本書は必要だろうが、精神的に弱っている時であっても、大学教授の肩書きを持つことで信用と固定収入・著者を利用する人たちの使い勝手など何重にもオイシイのに、何故あえてその肩書きを捨てねばならんのか?と透けて読めるようなコメントを、ワザワザ載せる人でもある著者の言葉は、私の心には響かず、上辺のキレイゴトを並べただけの浅薄さが漂うばかりだ。
 後半「亡くなった戦友のためにも一所懸命に生きる」との手紙を紹介しているが、この老人には本書よりも『老人党宣言』(なだいなだ著)のような残された世代の役に立つような行動を示唆する本をお薦めしたい。 
あくまで仮説なので、これを容れるも容れぬもあなた次第

この本は、自分の人生、なんてついてないんだろう、とか、正直者は損をする、とか、なぜ私だけがこんなひどい目に遭わなきゃいけないの、なんて思っている人が読むと心持ちがすこぶる楽になる。

人間というのものは、自分が生まれて来たい親を選んで生まれてくる。生まれてくる前には、とかく窮屈で思い通りにならないこの物質世界での、自らの魂の成長の為の人生設計書を書いて、そしてソウルメイトに敢えて悪役になってもらったりして、人生の幾多の大きな、小さな困難や試練を乗り越えて魂を成長させることを大きな目的としている。従って、いろんな困難や苦労があっても、それは自らがプログラミングしたことであり、それらが人生の局面局面で出てくることは既定路線。極めて順調なことなのだ。だから試練や困難は自分を成長させる学びの種であり、死ぬまでそうやって魂を成長させ、死んだ後は平静で喜びに満ちた、時間や空間の概念に囚われない世界に遊ぶことができる。そこでは死んでしまった懐かしい人たちにも会える。むしろ僕たち私たちはそういう平静に満ちた世界からわざわざ今生の世に修行に来ているのだ。

飯田先生はこれを「仮説」だとおっしゃり、決して「真理」だなんていうつもりはないので、縋りたい人だけが縋る杖として、精神が疲れた時にのむ家庭の常備薬として使ってもらえばそれでよいとおっしゃる。先にこういわれちゃ、この本や飯田先生を「オカルト的だ」と言って責めることもできまい。戦略的に飯田先生の勝ちなのだ。最近読んだ、竹内薫氏の「99%は仮説」という新書に、科学の科学たる所以は反証可能なことにある、と書いてあった。とかく本書のような内容はオカルトチックであって科学的ではない、と論難する人がいるが、科学は反証可能性が必要故、こういう世界がないという反証を出せない人が科学の名の下に斯かる世界を論難するのは可笑しい。

息子が生まれた答えがみつかった。

子供が難病を持って生まれ、心臓、知能に障害があります。このことが受け入れられなくて、廻りの人のアドバイスが素直に聞けなくて苦しんでいたときに出会った本です。この苦しみは「私のエゴ」にしかすぎないという単純な答えに気が付かせてくれました。ただ、気持ちにも波があり、この本が全て助けてくれるとは限りません。時には「綺麗事過ぎる」と思うこともあり、気持ちが落ち着けば何度も読み返す。そして、大切なことに気が付くための本であると思います。
秘薬…ただし用法容量を間違えない

第一章は読むのがかなり苦痛であった。最後まで読み通せないかも、と思った。宗教まがいに思えた。それが、第二章、三章と読み進むうちに少しずつ、なるほどと思える箇所が増えてきた。
個々の事例の信憑性について論ずるのは無意味で、著者の意図するところはあくまでも生きる力となるような人生観を提示すること。その目的は達せられている。

本当にこのような人生観を必要としている人たちに伝わればそれで良い。本書(というよりむしろ『生きがい論』三部作)は、満ち足りて幸福感に浸っている人のために書かれたものではなく、今現在苦痛にさいなまれている人や、前向きに生きる力を失っている人のために書かれている。どんな良薬も健康体には効き目がない。飲まない方が良かったりする。

これらのことを著者自身が述べている。必要とする人が、必要とする時に飲めば良い、と。今回私には必要なかったが、常備薬として大変良質なものを得たという安心感はある。



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